展覧会9日め。
書を広く人々に公開する場合、このくらいの時期、つまり中日をちょっと過ぎる頃に、素敵な(艶やかな)女性とデートするのが古来の習わしだ。平安時代にまでその歴史はさかのぼることができるらしい。といっても宮中のことで庶民の出る幕ではなかった。
というわけで、俺も古式ゆかしく若くてかわいい女の子とランチデートをした。ここはオーストラリアだからわざわざ守らなくてもいいのだが、海外にでたほうが、日本の伝統により強く魅力を感じるもの。ここはきちんとしておきたかったのだ。
本来は梅、梅だな。なぜか梅とともに青物を食わねばならない。梅はないから、スピナッチ、ほうれん草が使われたものを選ぶ。俺は徹底しているので昨日もランチでほうれん草のゴマ和えを食して展覧会の成功を祈った。
雰囲気漂う異国人の焼くパンケーキ。大理石とみまごうばかりの腰掛け。ムードは満点
と、ここまで書いたとこで彼女に止められた。恥ずかしいらしい。やはり平安の御世よはわけが違うよ。歴史の教科書のは絶対出てないけどさ。
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