ということで、似顔絵を戴いた。

(実物より良く描いていただいてすいません)

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俺のことを何する人だか知らない人は多い。知らない人だらけといってもいい。なんせ知っている人以外全員が知らないのである。

そういう人たちがこれだけパット見ると「Ipponグランプリ」の大喜利のようで、「イラストを見て一言」とかいうお題だと思ってもおかしくはない。

「おっとっと、杖が地面にめり込んだ…」

「ふふふ、土遁の術など小癪な。熱湯を入れてくれるわ!」

「第3回、ゴールに刺さった棒をつかめ!! 水をこぼしちゃダメダメ100メートル走決勝。ご覧ください、日本新記録の瞬間です!」

「あ、晩のおかず見っけ!」

どうやら大喜利の才能は俺にはない。

それをあらためて確認したところで、この場面の説明をきちんとせねばなるまい。

まずどうして片足を上げているかと言えば、犬がおしっこしてるところを真似ているわけではなく、足元にあった犬のウンチをよけようとしているわけでもなく、実は透明人間の甥っ子が俺の左足を持ち上げて背負い投げしようとしているわけでもなく、ただただ絶妙のバランスをとるためである。

この絶妙のバランスは週6日も通っているボディコンバットでの体幹強化の賜物といっても過言ではない、とすがるように思いたいが、もしかするといくらすがっても過言なのかもしれない。

ではなぜ絶妙のバランスをとるのに片足を上げねばならないかというと、両足をあげられないからである。

さて両足を上げられない俺が片足を上げつつやっているのは晩のおかず拾いではない。ちがう。昼のでもない。いや、もういい。どうして俺が作務衣を着ておかず拾いをせねばならぬのだ。

作務衣を着て、片手にボウルを持ち、もう片手に棒状の物を持ち、片足を上げる職業の人を答えてみろ!

えっ、YouTuber?   ばか!

(今回は落としどころがみえなかった…)

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描いてくださったイラストレーター様、どうもありがとうございました(上記茶化してすみません)。ライブパフォーマンスの時の象徴的な場面を切り取ってもらえてとても嬉しいです。実際に展示用の作品を書くときには足を上げたりしないんだけど、パフォーマンスの時には「書くところを見てもらう」という点から大袈裟にこういう姿勢をとっています。

筆の握りはほんのりソフトに、顔の表情も涼やかにして、とてもいい人に!! ありがとうございました。

RENCLUB/Ren Yano

REN Yano -Japanese Calligrapher gained Australian PR as an artist. In 2010 his work 'place of origin' became a national property of JPN. Also he was conferred Consul-General's Commendation on in 2016.

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