ジャッキー

昨日のボクササイズのクラス。

満員。

そりゃそうでしょう。

インストラクターはジャッキー。

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目の前にいるとオーラでクラクラしちゃうので、

いつも中ほどよりやや後ろ目にポジショニング。

そう、

遠くから見つめるだけの儚い恋(←気持ち悪い)。

さて、

クラスも中盤、

闘志を掻き立てる音楽がルーム内にガンガン響く。

ジャッキーがステージから降りてきて檄を飛ばす。

あろうことか、ジャッキーがボクを見てにやりと笑い、

一直線に向かってくるではないか…。

「え、え、え、何???」

戸惑いまくるボクの脳の心配など微塵もせずに、

ジャッキーは目の前27.6cmのところまで接近。

「その靴カッコイイ。私のと色違い?」

大おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ

この靴にジャッキーが反応した!!!


と、

あろうことか

ジャッキーはボクの靴に自分の靴を寄せて、

いや、ピッタリとくっつけて、

いや、全てを一体化させるように隙間なく密着させて

いや、あれはもう融合か…、

と、とにかく興味津々見比べているではないか。

自分でもはっきり分かるくらい血圧上昇。


「なんだ、違うか。でも凄くクールだね」

彼女はそういってまたキュッって笑って、

ステージへもどっていった。

まさに二人だけの時間…。

他のヤツラはただのうごめくオブジェ。

先程戸惑いまくっていた脳からは

ありったけのドーパミンが垂れ流しになり、

密かにライバルとして争っている香港系若者の最高ジャンプの3倍も飛ぶ始末…。

これが噂の「豚もおだてりゃ木にのぼる」状態。

そして「地に足が着かない」ってのもこれかもね。

浮かれポンチのまま終了したクラス、

ジャッキーがドアを出るところでまた笑顔独り占め!!

「それ、どこで買ったのよ?」

彼女が振るわせた空気の振動がボクの鼓膜に達する。(←壊れてる)

「日本だよ。インターネットで注文できるんだ。

この靴の色、自分で好きなの選べるんだよ。だから世界に一つしかないんだ。ほら『RENCLUB』っても入ってるし。キミもナイキのサイトに行ってみるといいよ。」

ボクの脳は本当はこんなふうにしゃべりたかったのだが、垂れ流したドーパミンでドロドロになっていたため、実際に口から出たのは、

「In Japan.」

「二の句が次げない」とはこのことか…。と、諺・慣用句を一々確認。舞い上がっているクセに一部が冷静。さすがAB。

「そうなんだ。どうりでここでは見ないわね。じゃあまた。」

ジャッキーは笑顔で肩に掛けたタオルで頬の汗をぬぐいながら、ロッカールームへと消えていった。

あああああああああああ、

もう折角のチャンスだったのに、

何たる不覚!!!

靴を履いてくる時点で、

いや、靴を注文した時点でこの事態を想定し、

会話のシュミレーションをしておくんだった。

ちくしょー

これが後悔先に立たずか。

RENCLUB/Ren Yano

REN Yano -Japanese Calligrapher gained Australian PR as an artist. In 2010 his work 'place of origin' became a national property of JPN. Also he was conferred Consul-General's Commendation on in 2016.

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