今日は教室にオージーの男の人が書の体験に来た。
とても体格がいい大きい人で、2メートルある?って聞いたら198だって。靴をはいてるからもう十分超えてると思うけど、とても謙虚だと思った。
日本に10月に旅行に行くとかで、日本語は来月から習い始めるという。日本語は読めないし書けないししゃべれもしない。なのにも関わらず、彼は書の体験に来た。
素晴らしい。
「日本」を体験するのに、語学習得より先にまず書を選ぶ当たりセンスがいい。
大きい体躯を少し折るようにして半紙に向かう。体が大きいので筆や半紙がやたらを小さく見える。俺ならはがきに向かって小筆で書いているようなイメージ、と言えば分かりやすいのか分かりにくいのか。
初めての筆に最初は戸惑ってもたつきもあったが、線の練習をしているうちにだんだん慣れてきて、なかなかの手つきに。下手に習字などやってないおかげで線が素直でいい。
彼が選んだ言葉は『嵐』。
なかなかのチャレンジ…と日本人なら思うだろうが、初めてのことなので何が簡単で何が難ししいのかなどの判断も彼にはつかぬ。
とにかく何枚も何枚も練習をして、最後の最後に一枚いいのができた。彼はとても満足そうだった。
彼は礼を言って帰って行ったが、'peaceful time’がとてもよかった、と言ったのが印象的だった。
安らかな時間、とでも訳せばいいのかな。
書の時間は安らかな時間。
彼のセンスはやっぱりよかった。
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