正直、ボクの現在までの道は楽なものじゃありませんでした。
英語もままならない海外での生活は当初ボクが考えていたよりずっと厳しいものでした。貯金もすぐに底を突きました。
書をやるより、生きる糧をむさぼらなければなりませんでした。
色んな人が金の無くなったボクから離れていきました。
その事実はボクにはとてもショックなことでした。
「金の切れ目が縁の切れ目」という言葉が
こんなに重く悲しく感じられるとは思いませんでした。
すぐに体重が15kg落ちて体はガリガリになりました。
金も無く、食うのもままならず、本当に惨めでした。
すさむ、という言葉の意味を体で感じました。生きることより死ぬことを考える毎日でした。そんな生活からしばらく抜けることができませんでした。
でも、意外な人達がボクを助けてくれました。
ボクを信じて、勇気づけてくれました。
中にはまとまったお金を用立ててくれた人もいました。
そうやって周囲に助けられ、
ラッキーも重なって、
ボクは少しずつ飯が食えるようになりました。
ボクは自分にある能力を全部使って働けるだけ働きました。
借りたお金も全額返しましたし、何より、
もう惨めな生活には戻りたくありませんでした。
それは今でも続いています。
活動が認められ、
アーティストとして永住権をとることができました。
最低限の地位がボクに与えられ、
これが今に繋がります。
先日、マイミクの彩翠さんから嬉しいお申し出を頂きました。
ボクを応援してくれると言ってくださいました。
ボクは単純に嬉しかった。
やってきたことが間違ってはなかったと思った。
もっともっと頑張ろうと思った。
母がいつも言う。
「あんたは友達でもってるんよ」
その通りです。
ボクはいつも周囲に助けてもらっています。
今回も彩翠さんの呼びかけに
いろんな人が手を上げてくれました。
そしてこのメッセージに
胸が、熱くなりました。
彩翠さんからのメッセージです。
> たくさんの応援してくださる方がいて
> その応援が先生にさらなる力を与えてくれるから
> 100パーセントの力が120にも130にも発揮できるんですね。
> 選ばれた人しか発揮出来ない力だと思います。
> とても羨ましく思うと同時に
> もっと応援したいと思ってます。
>
> さて、誤解のないよう言わせていただきたいのですが、
> 決してれん先生の字だけを見て応援したいと
> 思ったわけではありませんし、
> もちろん同情で応援しているわけでもありません。
> 作品から見てとれる人ととなりや、
> 学んできたルーツや、センスなどを
> 自分の目を信じて、疑って、また信じてと
> 良い作品か否かを見させていただいてます。
> 鑑賞眼の高い方たちからすれば、
> 私の意見の影響力はとても小さいものだと思います。
> それは重々承知しています。そんな自惚れではありません。
> でも私のようにあまり分かってない人を
> 書作品で魅了させるって、スゴイことだと思うんです。
>
> 売れている若手の書家さんの書が良いとは思えませんでした。
> 日本の書道界のしがらみの話を耳にするだびに、
> 書を嫌いになってしまいそうな時もありました。
> それを愚痴るだけで何もしない
> そんな自分自身をぶち壊したいと思いましたので、
> 小さいけれど、爆弾を落とすことにしました。
> 「ここに素晴らしい書家さんがいます!」と言いたかったんです。
> それが今回立てたトピックです。
>
> れん先生の作品を見て、どんな書家さんかを知って
> それでココロを動かされた方!
> その自分のココロを信じて
> ここにひと言
> 「書家の矢野仁之さんの出演を要望します。」
> と書き込んで下さい。
> https://www.nhk.or.jp/tr/form/form.html
> そして、一緒に番組観覧に行きましょう。
>
> 小さな爆弾でも、たくさん集まれば、大きく爆発します。
>
結果を出すことが恩に報いることじゃないかと思います。
これからもがんばりますので、
応援してくださっているみなさん、これからもどうか宜しくお願いします。
本当にありがとうございます。
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