才を活かせ

こないだちょっと嫌なことがあって孤独に憤ってたんだけど、

そういうときは文字を書く。

落ちつくまで書く。

スポーツ選手がムシャクシャしたときに

ちょっと走ってくる、って出ていっちゃうのと似ている(のか似てないのか)。

俺はスポーツ選手ではないので

彼らの本当のところはまるで分からないが、

マンガやドラマではかなりの確率で彼らは走りに行ってしまう。

俺は走りにいかない分、書くんだと思う。

書家だから書く。

サッカーや野球の選手なら走る。

噺家ならしゃべって、画家なら描き、

柔道家なら投げるし、空手家なら蹴る、そして割る?

一人でしゃべりながら筆で自画像を描きつつ、

飽きたら傍にあった煎餅布団を丸めて「やあ」と言いながら投げ飛ばし、

目に付いた枕を「とう」とけっ飛ばして、、、、窓を割る。

ダメじゃん。

空手家的イメージだと重ねた瓦。窓はダメじゃん。

って、どうでもいい。

でまあ、そのとき書いたものの一つが『才を活かせ』

この間の支援イベントのときの石川綾子さんのパフォーマンスは才が溢れてた。妖精が動いたときにでるキラキラの物体みたいなのが漏れてた。

そこにいたみんなが引き込まれ、心を動かされ、洗われた。

そうだろう。

天から授かった才に気付き、それを磨き、

そして世の中の誰かの役に立つというのは

それはそれは大変なことですね。

あ、いいほうにね、

いいほうに活かさないとダメに決まってる。

超リアルな細密鉛筆画で悪意の籠った不細工顔を描いたりとか、

巧みな話術でおれおれ詐欺とか、

通り魔的に、無差別投人、無差別蹴人、無差別割人とか。

ダメじゃん。

鳥肌が立つような美しい字で

「お前の母ちゃん出べそ」と書く。

ダメじゃん。

RENCLUB/Ren Yano

REN Yano -Japanese Calligrapher gained Australian PR as an artist. In 2010 his work 'place of origin' became a national property of JPN. Also he was conferred Consul-General's Commendation on in 2016.

0コメント

  • 1000 / 1000